新型コロナウイルスに関する要望を提出
八王子市長 石森孝志 殿
日本共産党八王子市議会議員団
鈴木 勇次
青柳有希子
石井 宏和
望月 翔平
事務局 市川 克宏
13日、共産党八王子市議団は、新型コロナウイルス対策として、こどもたちの居場所の確保や休業補償、保健所の相談体制の強化などを求めた「新型コロナウイルスに関する要望」を石森市長あてに提出しました。木内副市長と安間教育長が応対しました。
八王子市は、2日から市内小中学校を休校していましたが、9日から19日までは8時から13時まで小学校低学年(1~3年生)の児童の居場所を確保するため開校しています。また、これからお花見の季節ですが、公園や緑地、児童遊園、まちの広場でのシートなどを敷き会食などをする行為は自粛を促すなどの対応を行っています。
共産党市議団から、学校や職場、地域経済や市民生活に大きな混乱と不安が広がっている市民から寄せられた現場の実態を紹介し、新型コロナウイルス対策の取り組みや感染防止など、正確な情報を市民に提供できる体制の強化を求めました。
懇談の中で木内副市長は「国や東京都の指示待ちではなく、自治体として現場の実態、市民の要望を踏まえて市として何ができるのか判断したい」との考えを示しました。
引き続き、感染防止とともに市民生活への影響を最小限に抑えるため、力をつくしてまいります。
貴職の新型コロナウイルスへの連日の対応に感謝いたします。
WHOが「パンデミック」と述べ世界的な大流行との認識をしめしたもとで、政府による新型コロナウイルス対する対策が十分ではない中、感染拡大に伴う社会的な影響が深刻になりつつあり、市民に不安や混乱が広がっています。こうした現状を打開し、八王子市として、市民に寄り添った対応を早急にしていただきたく、以下のことを要望いたします。
1、 市の公共施設(児童館、図書館、市民センター)が休館、休止し、放課後子ども教室は3年生までの対応のため、小学4年生以上の安全な居場所がなく、ひとり親家庭、非正規雇用の親御さんのご家庭では、家に、1日中、子ども一人で過ごす事例も報告されています。突然の休校、自宅での自習とされ、「教材が少ない」「一人では勉強に集中できない」などの声が上がっています。また、公園で過ごす子どもたちに、やめるよう促される事例もあります。
市内の感染状況を踏まえた上で、保護者の事情がある4年生以上の子どもたちの居場所を、学校などで確保してください。また、文部科学省でも公園、校庭など野外は安全を確保したうえで、子どもたちが使用しても良いとされていますので、子どもたちに使用を許可してください。小規模校や比較的児童生徒数が少ない学校については、学校独自の判断で、子どもたちに対応できるようにすること。
2、一律の休校による給食中止のため、家にいる子どもたちの栄養状態が懸念されます。また、給食食材を納入予定だった農家、事業者の受け入れ先が突然無くなり、混乱しています。非正規の給食調理員など、収入減が予想されます。こうした方々への影響を減らすため、また、栄養のある食事を子どもたちに提供するため、4年生以上の昼食を学校で提供してください。さらに、就学援助を受けている子どもたちには昼食代を免除すること。
3、新型コロナウイルスにより、子どもが休校になったためだけでなく、感染拡大防止のため休業になった中小零細企業、労働者、非正規雇用、フリーランスの方に対し、十分な休業補償を早急に実施すること。また、中小零細企業への無担保融資制度の周知徹底を行い、対象となる企業が融資を受けられるようにすること。
4、和歌山県のように多くの方を検査できるよう、医師が検査を依頼をした数と、実際に検査をした数を明らかにすること。自治体の判断で検査体制を拡大し、新型コロナウイルスを終息させるよう努力すること。